#093.音楽のレッスンとは

個人レッスンというのは教室や教えている先生によってその形態に違いがありますが、その多くは「○曜日の○時」と常に決まった日時が設定されている場合と、毎月相談して設定する場合のどちらかだと思います。


私が講師をしているプレスト音楽教室のトランペットクラスは毎月お互いのスケジュールをすり合わせていく形で実施しています。

そのほかに1ヶ月のレッスン回数も選べる場合があると思います。プレスト音楽教室では30,45,60分など1回のレッスン時間×回数もすべて生徒さんが設定できるのですが、トランペットクラスの場合原則として60分レッスンで、1ヶ月2回を推奨しています(お子さんの場合は30分からスタートすることが多いです)。


よく勘違いしている方が多いのですが、音楽のレッスンは参加しても上手になるとは限りません。ましてや回数が多ければ上達が早いということもまったくありません。では音楽レッスンとは一体何かと言うと、


1.情報収集の場

2.練習の成果を披露する場

3.練習してきたことに対しての方向性の確認と修正の場


この3つだと考えています。


したがって音楽レッスンの最も理想的かつ基本的な流れは、「レッスンで得た情報を元に個人練習で新しい技術やクオリティを高める演奏をするために試行錯誤をし、ひとつの完成形(途中経過)を次のレッスンで披露し、講師によってその方向性が正しいかを判断してもらったり軌道修正をしてもらう」というものです。その流れの中でOKであれば次の課題へ進んでいき、自分のスキルや音楽性が積み上がっていくわけです。


この流れを元に考えると1ヶ月に2回のレッスンがちょうど良いと考えます。60分3回だとハイペースすぎて消化できないまま次のレッスンが来てしまい、負担になりかねませんのであまりおすすめしていません。


ただし、これはあくまでも理想論。我々講師はどうしても「音楽家になるための教育」を受けてきた人間なので、こういった流れこそが音楽レッスンであると勘違いしがちで、音楽教室に「趣味で楽しくトランペットを吹きたい」という方に対しても妥協せずにレッスンをしてしまったり、講師自体が「音楽のレッスンは自分が受けてきたレッスン形態とは違うパターンや進行がいくつもあるべきだ」と考えないで貫いてしまうと講師と生徒さんの間に温度差が生まれてしまいます。


私も若い頃はそれがありました。しかし、今は音楽教室の生徒さんそれぞれが抱くトランペットとの関わり方を尊重したいと考えています。


例えば生徒さんの中に「上達したいとはあまり考えておらず、音を出すことを楽しみたいだけ」という方がいらっしゃれば、僕はそれでも良いと思っています。こうした方は多分、音楽や楽器という手段で心の充足感を得ようとしているのですから、そういう方のレッスンでは今の実力にあったソロ曲や2重奏をどんどんやって、その中でちょっとしたコツとか、より音楽的な表現になるためのノウハウを伝えることを目標にしています。ただ、完全に初心者の場合はどうしても最初の音を出すこと、演奏する際のコントロールを身につけるまでには個人の努力が必要なのでそれだけはお願いするようにしています。


また、しっかりと上達したい意欲がある方でも、お仕事が大変忙しいなど、生活の中に入り込めるトランペットとの時間が限られている場合は、最初のうちは60分1回をオススメしています。


大切なのは長く続けること。例えて言うならマラソンと同じだと思います。

マラソンをされている方の中にも、景色を楽しみながらゆったり汗を書くことを目的として週末だけ走っている人もいますし、フルマラソン完走を目標に会社帰りに毎日頑張る人もいます。

これと同じようにトランペットもその人の目標や希望に合わせた楽しみ方ができるよう、極力心がけるようにレッスンをしています。


ですから、生徒さんは自分の気持ちや要望を講師や教室にどんどん言ったほうが良いです。最初は気軽にやれば良いと思っていたけれど、進めて行くうちに意欲が湧いて「もっと深く学びたい、もっと上達したい」と感じたらその気持ちを伝えてください(その逆もあると思います)。それに講師が気づけないとずっと同じペースでレッスンが進んでしまい、物足りなくなるかもしれません。その逆のパターンもあると思います。ですから遠慮せず何でも言って欲しいと思います。

ということで、プレスト音楽教室、生徒さん募集しています。無料体験レッスンもあるのでお気軽にいらしてください。


それではまた来週!



荻原明(おぎわらあきら)

ラッパの吹き方:Re

ブログ「ラッパの吹き方」が10年目を迎えて新しくなりました! タイトルの「Re」は「Reconstruction(再構築)」とか「Rewrite(書き直し)」の意。 なので「ラッパの吹き方 ”リ”」と読んでください。